株式会社メディオクリタス

Mediocritas, Inc.

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書籍

メディオクリタス社員の
書籍を紹介します。

逆転キッチン

物語

大手住宅設備メーカー、システムキッチン事業部の花形技術者だった持田恒が異動を命じられたのは「特別開発課」。そこはやる気ゼロのメンバーがくすぶり、開発とは名ばかりの追い出し部屋だった。チームに課せられたミッションは「これまでに無いキッチンを作ること」。激化するグローバル競争、掴めない消費者の嗜好、求められるイノベーション―。半年後プロジェクトが失敗すれば、全員クビを予告された窓際メンバーの運命は―?

本書の狙い

日本の製造業に今必要なのは方向転換するための迅速な意思決定力と考えているが、業務遂行力と社内調整力の高さで昇格してきた大企業のトップマネジメントに「ビジョンを持て」と言ってもそう簡単には行かないのではないだろうか。そんな大企業の生え抜きトップマネジメントに新たな判断基準を持ってもらい、意思決定力を高めてもらうための処方箋を提示すること、それが本書の狙いである。本書は読みやすさを重視し、製造業の現場でありがちな商品企画の場面を設定し、ストーリー仕立てにした。

提示するソリューション

本書では、現行技術が究極的に発展した「信じられる一番遠い未来」を描き、その未来に近づいているかで意思決定を行うBR(*BR:Beyond Reality)からのバックキャスティングを提示する。本書の中では、自動運転技術や宅配サービスが発展した「料理しない世界」を提示し、それをトップの判断基準にしたが、他にも自動翻訳技術が発展した「外国語を勉強しない世界」や、テレワーク技術やVR/アバター技術が発展した「通勤・通学しない世界」などが想定できるだろう。そんな世界観の共有が、トップマネジメントの意思決定を促す。

感動体験

製品の売れ行きは顧客が決める―。ごく当たり前のことだが、これを真に理解し、行動に結び付けているメーカーは少ない。「高性能かつ低価格だったから売れた」、「新しいマーケティング手法が功を奏した」。モノがあり余る状況にある今、こうした過去の成功体験はもはや通用しない。本書では、顧客に「感動体験」を与えるための前提知識(製品価値とはどういった構成で成り立っているのか)と、バリューチェーンの各部門が多面的に「感動体験」を創出する仕組みを提示する。